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失われつつある日本語動詞を考えてみた

もしかしたら、あなたの言葉の常識は世間の非常識になってる。
そんな時期が、すぐそこに迫ってるのかもしれない………
 
上記が今回のこの文のオチです。

今回はアニメ関係ない、普通の日本語の言葉のお話。

スタート地点は、某巨大掲示板で読んだ
『「薪をくべる」の「くべる」って方言?』
ってあたりのタイトル議論。
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タイトルの通り、「くべる」って言葉を東京で言ったら通じなかった。
「くべる」は方言なのか否か。
そんな論争だった気がする。
 
そして議論の中で私が読んで1番納得した結論は、
  1. 近年は薪風呂や暖炉、機関車など薪や石炭を燃料に追加するという動作を行う装置が減ったこと。
  2. また焚き火などの簡易装置も、安全や環境上の配慮から都会では禁止制限されていることが多い。
上記より「くべる」という行為が都会では非日常化しており、失われつつあること。
逆に比較的制限のゆるい田舎では、いまだに「くべる」という行為が身近にあること。
この2点であるため、昔は都会にもくべるという言葉あったので方言ではない、と言うもの。
 
この説に私個人はひどく共感した。
これが正しいのか?などは、今回は日記帳なんで置いていてください。
それは日本語学科の論文とかでやってください。
 
私はこれを読んで、時代、技術、流行の変化によって失われた動詞って結構あるんじゃないかなって感じた。
ありおりはべり、いまそかりなどの古文とまでは行かないが、古語って言っても良いのだろうか。
 
次に古語を感じたのは「巻く」と言うもの。
【画像あり】某カメラ店でジャンクカメラを買ってきた.
というのをまとめサイトで読んだ時。
 
「フィルム巻き上げの動作」
この単語に思わず懐かしい、と感じてしまったこと。
「フィルムを巻く」
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もちろん、包帯や紐などは現代にもあるので巻くという動詞自体は古語ではない。
ただ、フィルムが前提につくと、当時フィルムカメラ写ルンですなどの使い捨てカメラを使ってた人には当然のように通じる言葉。
今はフィルムなんて巻きませんね。通じないでしょう。
今の同語は「メモリを刺す」とかである。
 
またカセットテープやビデオなどを使ってた頃の人は、当然のように、
「テープを巻き戻す」
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これが通じるだろう。
が、今の若者とyoutubeなどを一緒に見た際「今の場面、ちょっと巻き戻して」果たしてこれが通じるだろうか。
ちょっと試してみたいが、私にはその環境がない。
そう、これらの意味での「巻く」は古語である。
もしかしたら『笑ってコラえて』などで、司会の所ジョージさんが言っている
「VTR、回転」
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これも通じなくなってるのかもしれない。
ただ、逆に大衆の目に触れることのある所さんが全国に向けて使ってるから、VTRを回す(巻く)という言葉は残るのかもしれない。
どちらになるだろうか。
 
ほかにも「チャンネルを回す」や「時計を合わせる」が技術の進歩により通じなくなるのかもしれない。
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時計は自分で合わせるもんだろ、と思ってる方。
今の時計は電波で自動に合わせるものが増えてます。
またPCなんかは定期的に自動同期しています。
『「時計を合わせる」ってなんですか?
ペアルックにするんですか?
やだ、愛の告白ですか/////』
なんて人が現れる時代が来るのかもしれません。
 
もしかしたら、あなたの言葉の常識は世間の非常識になってる。
そんな時期が、すぐそこに迫ってるのかもしれない………
 
 
と、取り留めのない考えを述べてみました。
都市伝説風に締めましたが、強いオチなんかありませんことよ。
別に若者への裏付け調査なんてしてないですし。
ただこんな感じの古語動詞、あなたはまだ使ってませんか?
読書の秋。古い本を読んでたら、わからない言葉や懐かしい言葉に触れるのが多い時期なのかもしれません。
他にもそんな古語動詞、あったら懐かしんでコメント欄で供養してみませんか。
 
以上、これにて閉廷。